中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 ※2015年2月、はてなダイアリーより移行

中央国術館

中華民国第六届全国運動大会(1935年) 女子単人比賽入賞者

かつて中国駐在中に、地元の図書館で見つけた『東方雑誌号外 第六届全運会画刊』の、女子国術入賞者の記事と写真に出ている名前を判読しようとして調べていたら休日が半日つぶれてしまった。それでも、なんとか全員判読できたような気がする。 判読した結果…

ベルリンオリンピックの国術代表団

ベルリンオリンピックの国術代表団については、いちど寇運興についてメモしたけれど、少しずつ情報が集まってきたので、ここらで一度メモしておきたい。 まずはこの動画。3年ほど前に、FB上で発見して、こんな動画が残っていたのかと度肝を抜かれた。長ら…

1923年の中西対抗ボクシング競技、朱家四虎など

1.1923年の中西対抗ボクシング競技 先日、1943年の国術とボクシングの対抗戦についてメモしたけれど、中西対抗ボクシングの競技で一番はじめに勝ったのは朱国福だといわれている(注1)。 時期は1923年8月12日。翌13日の「申報」の記事に、「中華体育会会員…

『東亜競技大会番組表』 国会図書館デジタルコレクション3

国会図書館の『東亜競技大会番組表』、以前に調べたときはデジタル化されていなかったのだけれど、改めて調べてたらデジタル化されており、提携図書館での閲覧が可能になっていたので、さっそく地元の図書館に見に行ってきた。 東亜競技大会番組 (大日本体育…

佟忠義、佟佩雲など

前にちらっとメモしたけれど、2、30年代の上海の映画界で活躍した査瑞龍は、精武会の出身だというけれど、佟忠義のお弟子さんでもあったらしい、ということで改めて佟忠義について調べてみた。 zigzagmax.hatenablog.com 王子平と並んで「滄州二傑」と評…

岳家拳、満江紅など

少し前に全球功夫網に掲載された、岳家拳についての紹介記事によると、岳飛に由来する「岳家拳」で「全国的に比較的突出」しているのは(1)河南省新郷の路全振、張開明を代表とする新郷岳家拳、(2)湖北省黄梅の雷傑を代表とする黄梅岳家拳(注)、(3)湖…

新編武舞「蝶恋花」

楊祥全・楊向東編著『中華人民協和国武術史』の文化大革命の頃の武術の箇所を読んでいて、「「様板武術」の創編活動」のところで紹介されている「蝶恋花」という武舞について、動画がないかと思って検索してみたら、いくつかの動画がヒットした。 〇楊祥全・…

李想白「支那に於ける「國術」の流派に就て 」など 国会図書館デジタルコレクション2

先日、国会図書館のデジタルコレクションを調べたとき、あまり意識していなかったけれど、検索範囲が「インターネット公開」となっていたようで、検索範囲を、「図書館送信資料」に広げて検索してみたら、違うものがヒットした。個人PCではアクセスできない…

騎士道、武士道、国術魂・・・

何かのついでに目にとまった佐伯真一『戦場の精神史 武士道という幻影』を読んでみた。 戦場の精神史 ~武士道という幻影 (NHK出版) 作者: 佐伯真一 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2004/05/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含む…

美式角力、ワン・ビンなど

少し前に、アントニオ猪木のIGF所属の中国選手・ワンビンが米プロレスWWEと契約したというニュースが流れてきた。 www.tokyo-sports.co.jp ◎IGFオフィシャルサイトから、ワンビンのプロフィール www.igf.jp 2008年から2010年まで中国に駐在していたときは、(…

「洋人大力士」たち

ドニー・イェンの人気シリーズ『イップマン』のシリーズ第3作の予告編がちらほらと流れてくるようになった。今回は、マイク・タイソンと戦うらしい。 www.youtube.com 娯楽映画のこのシリーズで、史実との整合性とかを求めるのは野暮だけれど、イップマンに…

張之江『東遊感想録』

以前にメモした、張之江『東遊感想録』、その後の調べて駒込の東洋文庫に所蔵されていることがわかったので、閲覧に行ってきた。 ■朱培徳の題字は「張之江先生東「游」感想録」だけど、本文の方は「東「遊」感想録」になっている。このメモでは「東遊感想録…

寇運興

許昌日報に掲載された、地元出身の武術家・寇運興を紹介した記事をメモ。 そうか、寇運興は1936年のベルリンオリンピックに国術代表団として参加したメンバーの一人だったのか。 改めて、この代表団のメンバーを確認すると、武術研究院『中国武術史』で…

李麗久

中国武術大辞典で用語を調べると、『武術鱗爪』という本からの引用がときどき出てくるので、気になってこの本について調べてみたら、作者は李麗久という人で、1930年代に湖南省で作られたドキュメンタリー映像の中で、中央国術館の張之江館長に次いで、「自…

柔道対摔跤の御前試合?

常東昇のお孫さんが台湾における摔跤の現状を語るインタビュー記事を見たのがきっかけて、摔跤について検索していたら、たまたま『済南回族武術』という冊子のテキストファイルにたどり着いた。 この冊子は、「済南市伊斯蘭教協会が発行を続けている雑誌『済…

満江紅 2

「滄州通臂劈掛門」の動画に、満江紅がでてきたので(3'48”あたり)、とりあえずメモ。前にメモしたものと同じなのかどうか、俄かに判断がつかない。これも、歌にあわせながら練習するんだろうか。9'53”くらい、八極対接のあたりから、軽妙にアレンジされた…

満江紅

中央国術館で、満江紅という拳術の套路を作ったことは知っていたのだけれど、映像で見たことはなかった。「国家地理/武林探密」の第25集では、中央国術館第3期生の蘇順義氏の演じる満江紅拳が冒頭に出てくる。インターネット上にはほかにもいくつか映像…