中華武士会
先日見つけた華字新聞のデータベースから、中華武士会会長を退いたあとの葉雲表の動向について、いくつか興味深いことがわかった。まずは、どうやら二度目(三度目?)の日本留学を目指していたらしいこと。 専攻分野としては一回目の留学と同様に「商科」を…
天津中華武士会の初代会長、葉雲表については、よくわからないことが多い。 具体的には特に、 1.なぜ、彼が会長に選ばれたのか。 2.会長就任が設立後数日でしかないのはなぜか。 3.中華武士会会長就任前後、どこでなにをしていたのか。 といった点に特に興味…
たまたま発見した史料。 多賀宗之は1902年から1908年まで8年にわたって保定軍官学校の教官を務め、清朝滅亡後は川島浪速らの満蒙独立運動にかかわるが、当初、この動きを黙認していた政府の方針が一転すると、「蒙古挙兵計画は、実際には参謀本部・外務省な…
調べたいことがあって地元の図書館で国会図書館の資料を見ていて、時間があまったので、なんとなく「武田熙」というキーワードを入れてみたら、いくつか見たことのない資料がヒットした。 なかでも、雑誌『新天地』の昭和15年11月、12月号の二回にわたって掲…
孫文たちに協力して西安で革命の準備をしたのが井勿幕、井岳秀だとして、東北で革命を画策した人に張榕がいる。 張榕について、中国版ウィキペディアの紹介によってメモすると、日露戦争の頃、関東独立自衛軍なる団体を組織してロシアに対抗した人で、戦後、…
詳細はまだ確認できていないものの、以前にメモしたように中華武士会の初代会長・葉雲表は、1930年代には山東で梁漱溟の郷村建設理論に基づいて鄒平県に作られた実験区の活動にかかわっていたらしい。 〇関連のメモ zigzagmax.hatenablog.com この点について…
掲題のテーマに関連して直接的、間接的に関係のある人々の情報が少しずつたまってきたような気がする。まだ頭が整理できていないので、注釈を連発してしまっているけれど、とりあえずのメモとして。 1.呉汝綸、杜之堂 呉汝綸は1889年、李鴻章の推薦により当…
最近のニュースから、地方武術協会・武術運動管理中心関係で気になったものを順不同でメモ。 1. 「全国先進武術の里」「全国群衆体育(武術)先進単位」表彰大会 12月24日、江蘇省太倉で、2017年「全国先進武術の里」「全国群衆体育(武術)先進単位」表彰大…
何かのついでに目にとまった佐伯真一『戦場の精神史 武士道という幻影』を読んでみた。 戦場の精神史 ~武士道という幻影 (NHK出版) 作者: 佐伯真一 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2004/05/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含む…
少し前になるけれど、全球武術網に、中華武士会についての研究会が設立されたという記事が5月の終わりに掲載された(最後に全文を貼り付け)。 中華武士会は、2012年前後に、100周年を記念して様々な活動や関連書籍の出版(再販を含む)が行なわれてきた。…
今年は天津中華武士会が設立されて100周年にあたる。設立は9月8日だけれど、地元武術界ではすでにお祝いムードのようで、5月1日に中山公園でちょっとした演武会が開かれたようだ。 天津中华武士会百年诞辰 300多位武林高手汇演中山公园 武术网消息:今年是“…