中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 。頭の体操なので、たまたま立ち寄られた方は決して鵜呑みにしないこと(これ、肝要)※2015年2月、はてなダイアリーより移行

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『武術の孤児』

10月28日、第31回東京国際映画祭で鑑賞。 上映はこの日を含む2回で、申し込みをした時点で、上映1回目(平日の夜)は満席、2回目(日曜日の午前)も残すところあとわずかというところだった。じっさい、日曜の早朝にもかかわらずほとんど満席の状態だった。 …

「フラッグ式/採点式」、実写版「ムーラン」など

またまたフォローアップ系の小ネタをいくつかまとめてメモ。 1.フラッグ式と採点式 ブレイクダンスの競技化についてメモしたとき、採点方式について、一対一の対戦形式による競技は、ブレイクダンスのストリート性と関係があるように考えたのだけれど、この…

馮驥才『神鞭』『鷹拳』など

掲題の小説の日本語訳が古本で安く手に入ったので読んでみた。 〇『神鞭』井口晃 湯山トミ子訳 北京外文出版社 ------- 『神鞭』は天津の市井を題材にした「怪世奇談」三部作の一つで、のこる『陰陽八卦』、『三寸金蓮』(文庫版では『纏足』と改題)も邦訳…

井上靖「壷」、全国武術運動会の新種目など(フォローアップ系小ネタ)

いくつか、過去のメモとの関係がありそうなフォローアップ系の小ネタをまとめてメモ。 1.井上靖「壷」 老舎の短編「断魂槍」との関連で、老舎が来日した際に語った話をもとに井上靖が書いたエッセイ「壺」をずっと読みたいと思っていたのだけれど、まさに灯…

胡奉三、葛月潭、千山の無量観など

百度の胡奉三の紹介に、やや唐突に「内外拳法の長所を集めて・・・」とでてくるのが不思議だと思っていたら、当時の東北地方の道教の領袖で奉天(瀋陽)の太清宮の葛月潭方丈の紹介のなかに、胡奉三とのつながりが書かれているのを見つけた。 葛月潭和胡奉三…