中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 。頭の体操なので、たまたま立ち寄られた方は決して鵜呑みにしないこと(これ、肝要)※2015年2月、はてなダイアリーより移行

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

景梅九著 大高巖・波多野太郎訳『留日回顧 一中国アナキストの半生』

先日、某駅で人と待ち合わせをした際に、待ち合わせ時間より少し早くついたので、近所にあった古本屋に入って見つけた本。 ぱらぱらとめくっていたら、以前にメモした井勿幕、という名前が何度かでてくるのに目がとまったので、とりあえず読んで見た。 ○井勿…

郭士銓、張長海 日本武術視察団(1930)2

郭士銓『搏擊』という書籍がネットで売られていて、調べてみたら、郭士銓は、1930年に中央国術館が日本の格闘技事情を調べるために組織した訪日団のメンバーの一人だった。当時は三等教員で、日本では、神保町の柔道道場・前田道場で、「藤昌憲」という師範…

曹錕とその周辺2 北寧国術研究会など

「国術週刊」の「第十一十二十三合刊」(注)に、天津の北寧国術会設立三周年についての記載がある。 北寧国術会というのは精しいことがわからないけれど、「中国武術在線」の「天津武術組織」の記事に北寧国術研究会と紹介されている団体と同じ団体であると…

小坂順三『漫游日誌』「馬良将軍」など

1.趙竹光『国術講話』 以前に、国会図書館にあることを確認した趙竹光の『国術講話』が中国のオークションサイトに出ており、中身の写真が掲載されていて、内容が垣間見れたのでメモ。 学習者の年代に応じて、器具を使ったトレーニングや、グローブや柔道着…