中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 。頭の体操なので、たまたま立ち寄られた方は決して鵜呑みにしないこと(これ、肝要)※2015年2月、はてなダイアリーより移行

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『ジャッジ・アーチャー (箭士柳白猿)』

2014東京・中国映画週間で鑑賞。上映の前に、映画週間全体のオープニングセレモニーがあり、それに引き続いて、監督であり原作者・武術指導の徐皓峰と主演の宋洋によるトーク(時間の関係で、それぞれに一つ質問をしただけ)があった。仕事の関係でオープニ…

伝統武術遺産の法的保護

2014年10月18日の光明日報に、「我が国の伝統武術遺産の法律保護」と題する文章が掲載されたのでとりあえずメモ。作者は河南理工大学地域武術文化研究中心の呂雲龍氏で、2013年度の国家社会科学基金で認定されている研究プロジェクト「中国武術百年転型歴程…

飯沼賢司『八幡神とは何か』など

倭寇船が八幡大菩薩の旗を掲げていたことと、のちに中国において、八翻、八番を名前に含む武術が生まれてくるのは、なにか関係があるのか、あると考えた方が面白いのではないか、と思っていたところ、たまたま図書館で飯沼賢司『八幡神とは何か』が目に留ま…

中国武術における「営業の個人化」と「標準化」

かなり畑違いではあるけれど、ハフィントンポストの「マーケティングの目的は、販売を不要にすること」という記事を読んで、中国武術界とよく似たところがあると思ったので、頭の体操のつもりでメモ。「営業の個人化」が進行し、流派・門派があまりにも細分…