中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 。頭の体操なので、たまたま立ち寄られた方は決して鵜呑みにしないこと(これ、肝要)※2015年2月、はてなダイアリーより移行

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

首届全国武術運動大会

掲題の運動会が、8月8日(北京オリンピックの開幕の日で、日本の「体育の日」のようなもの)、天津で開催されるという記事。 2011年の暮に、武術運動管理中心が12月20日付で2012年度方針を発表した際、第一届全国武術運動会を開催する、と書いてあった。2012…

林建華『福建武術史』

アモイ大学の林建華教授が、アモイ大学出版社から『福建武術史』を出版したという記事。「網易」の記事がグーグル経由で今日流れてきたのだけれど、この本自体は、去年の8月に出版されているらしい。なぜ、今になってニュースとして流れたきたのかは不明。 …

高島俊男『水滸伝の世界』

『関羽 神になった「三国志」の英雄』を地元の図書館に借りにいったとき、たまたま目に留まったので、あわせて読んでみた。 この本の中で、水滸伝の好漢たちの活躍の舞台は、次第に太行山(河北)から梁山泊(山東)に移ってきているという指摘が面白かった…

武術の郷における段位制普及についての指導意見

7月11日、国家体育運動総局の武術運動管理中心が、全国の「武術の郷」に対して、段位制度の普及に関する「指導意見」を発表した。どの程度の強制力をもつものかはわからないけれど、今後10年間、毎年少なくとも100名の指導員を養成し、5回以上の研修を開催し…

焦作猿仙通背拳

you tubeでたまたま見つけた動画。 6分15秒くらいのところから、はじまる型が、陳式太極拳にそっくりなのが面白いと思ったのでとりあえずメモ。動画の後半では動作の解説をしているけれど、「懶扎衣」、「金剛搗碓」などと言っているようにも聞こえる。ht…

渡邉義浩『関羽 神になった「三国志」の英雄』

関羽信仰の成立に関する研究。以前に読んだ宮崎市定の「毘沙門天信仰の東漸」は、唐・宋の頃に武神として流行した毘沙門天信仰が次第に廃れ、関羽信仰に置き換えられていった、と書かかれていたけれど、新たに注目された守護神がなぜ関羽であったのか、その…

『高手在民間』

『高手在民間』というテレビ番組の撮影がスタートし、記者発表が行われたという新華網の記事。 両義点穴神拳、八門拳、崑崙派、陰陽八式、蔵武門礼儀扇、龍吟剣などなど、紹介してゆくことになるであろう流派の名前が聞きなれないものばかりでちょっと面白か…