中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 。頭の体操なので、たまたま立ち寄られた方は決して鵜呑みにしないこと(これ、肝要)※2015年2月、はてなダイアリーより移行

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

韓賀仙『武之魂 記中国散打創始人之一 梅恵志先生的風雨人生』

北京散打チームの生みの親、梅恵志コーチの伝記。 内容は大きく立志篇、磨励篇、教学篇、創新篇、開創篇、伝承篇6つの部分に分かれている。 立志篇 では飛び込み、体操を学んだ少年時代が紹介される。少年時代は、父親の仕事の関係で北京にいながら、故郷の…

呪術、迷信と武術

陰門陣という、ぶっとんだ戦法があることを、最近読んだ相田洋『中国中世の民衆文化 呪術・規範・反乱』所収の「春画と厭勝 ---中国における性と民俗」という文章で初めて知った。 これは、官軍の用いる大砲を避けるために、民衆が性の力を利用したまじない…

中沢厚『つぶて』

地元の図書館にあった本。 たまたまぱらぱらとめくってみたら、水滸伝などからの引用(注1)もあったりして、面白そうだったので借りて読んでみた。 全編を通じて、子供の遊びから、巨大な投石機を使った戦争まで、石を投げるという行為が紹介されており、…

嵩山少林寺の海外進出

嵩山少林寺がオーストラリアに寺院を建設するという、ウォールストリートジャーナル日本語版の記事。記事は「少林寺が中国以外に進出するのは初めて」だというけれど、ドイツには2001年7月に徳国少林文化中心が作られていて、嵩山少林寺のウェブサイトでは、…