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中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 ※2015年2月、はてなダイアリーより移行

「鷂子高三」など

たまたま「鷂子高三」こと高占魁について調べていたら、最近「鷂子高三」という映画がクランクインしたというニュースがヒットした。 www.qqgfw.com また、気づかなかったけれど、2016年の9月には、陝西省銅川市耀州に鹞子高三記念館がオープンしていた。 ww…

青海省の武術

青海省の武術について紹介するニュースが流れてきた。 八門拳、八門駟拳、査拳に言及されている。 sports.sohu.com 青海省の武術については、以前にぺマ・ツェテン監督の映画 『五色の矢』をみたときに、国レベルと省レベルの非物質文化遺産について調べたこ…

首届伝統武術非遺年会、福建省の非物質文化遺産

上海で開催された伝統武術非遺年会(「非遺」は非物質文化遺産の略)には、全国から48名の専門家が参加、国レベルの非物質文化遺産の50名の関係者が参加したのだという。 http://www.mzb.com.cn/html/report/160922760-1.htm www.mzb.com.cn 記事でクローズ…

ムーランカンフー、湖北省の非物質文化遺産

国家体育運動総局のウェブサイトに「木蘭武術」についての記事(最後に全文をコピペ)が載っていたので、メモ。 この記事で敢えて「木蘭「武術」」という言い方をしている理由がよくわからないけれど、インターネット上には「木蘭」の名前を冠したものに「木…

雲南省の非物質文化遺産

雲南省の省レベルの無形文化遺産(非物質文化遺産)である沙氏武術の市民向け無料講座が開かれたという記事を見て、雲南省の省レベルの無形文化遺産について調べてみたら、2013年に公表された第3次リストの「伝統体育、遊戯と雑技」のなかに以下の5つの項目…

河南省の非物質文化遺産

省レベルの非物質文化遺産のなかで、まだチェックしていなかった「武術大省」河南省の状況を確認していたら、「武術河南」というサイトが立ちあがっているのを見つけた。 ◎武术河南 ※トップページのタイトルの脇には「試運行」の文字も。 国と省レベルの非物…

西の少林寺、北の少林寺

重慶市江津区中山古鎮の双峰寺を改装する形で2012年ごろから計画が進められていた「西部少林寺」は、2015年の秋に完成、今年の2月になって対外開放していたらしい。小さな旗がたくさん飾られていたりして、寺院というより、テーマパークのようだ。仕事で重慶…

陳白塵撰述・佐藤公彦訳『黒旗軍 十九世紀中国の農民戦争』

以前から気になっていた掲題の本の、図書館除籍本がアマゾンで安く売られていたので購入してみた。 黒旗軍―19世紀中国の農民戦争 (研文選書) 作者: 陳白塵,佐藤公彦 出版社/メーカー: 研文出版 発売日: 1987/10 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含…

温州武術博物館など

浙江省温州に2016年2月、武術博物館が開館するという記事。 www.wz.zj.cn 温州と武術の関係がすぐにピンとこなかったので調べてみると、以下の記事に次のような記述があり、歴代の武挙の人材を輩出していることがわかる。 从现存历史资料看,温州武术的全面…

国家武術研究院2015専門家会議など

年末年始に、中央及び各地でいくつかの年間活動総括・表彰が行なわれている。具体的な個人名などは、いろいろ調べてゆくヒントになるので、目についたものをメモ。 1.国家武術研究院の専門家会議 politics.sports.cn このニュースをみて、武術研究院の院長が…

北京武協武術理論文史研究会

全球功夫網の以下の記事で、北京に「北京武術理論文史研究会」というのがあるのを知った。公式ウェブサイトの紹介によると北京市武術運動協会の審査批准を経て1996年に設立されたらしい。ウェブサイトの「文章中心」には八篇の文章しか載っておらず詳しい研…

各地の人気拳師投票活動

1. 煙台で去る11月に地元の十大拳師を選出したというニュース。 www.shm.com.cn 十大拳師は、原楽志(呉式太極拳)、楊応健(陳式太極拳)、孫玉永(尹派宫式八卦掌)、侯利民(陳式太極拳)、周振東(太極蟷螂拳)、劉紅玉(摔跤?テコンドー?)、楊応業(…

蘭州・甘粛省の武術

蘭州日報の記事によると、蘭州市には200種類を超える武術があるらしい。 200種類の内容を、徒手類、棍術類(条子、鞭杆を含む)、非棍術類と分けているところが、棍術で有名な西北地方らしくて面白い。 以下は記事の全文。 兰州地方武术有200余种类,你知道…

周世勤、楊祥全『燕京武術』

天津の武術を紹介した楊祥全の『津門武術』という本が面白そうで、著者について調べていたら、掲題の本の著者(周世勤との共著)であることがわかった。 地方ごとの武術を紹介したこのシリーズは、ちょうど仕事で中国に駐在していたころに出版されたのだけれ…

「空手のルーツを探る」シンポジウム

去る1月25日、沖縄の浦添市で、福建省からも研究者を招き、空手のルーツに関するシンポジウムが開かれたらしく、沖縄と福建省の両方のメディアから報道されている(琉球新報と泉州晩報。最後に双方の記事をコピペ)。 琉球晩報の記事によると、このシンポ…

天津市の非物質文化遺産

無極拳(無極武術)についてのニュース(最後にコピペ)を見たので、天津市の非物質文化遺産について、天津非物質文化網で調べてみた。このページは、天津市の国レベルの非物質文化もあわせて紹介されていて、わかりやすい。 ■ 独流通背拳 独流は地名 。「太…

鴛鴦蟷螂拳

2015年の東アジア文化都市は、新潟市、青島市、清州市が選ばれ、2月27日に新潟市でオープニングイベントが行われるけれど、青島市からは孫叢宅老師率いる鴛鴦蟷螂拳倶楽部なる一行が来日するらしい。 調べてみると、青島市の蟷螂拳は去年の11月に発表された…

蘭州通備武学発展研究会総括大会

中国は基本的に旧暦なので、西暦の元旦はあまり派手なお祝いをしないけれど、1月1日に掲題の会合が開かれたらしい。 甘粛網と全球功夫網に関連の報道が見える(最後にコピペ)。甘粛網の記事では、2010年から2014年の活動がわりと具体的に述べられており、…

寇運興

許昌日報に掲載された、地元出身の武術家・寇運興を紹介した記事をメモ。 そうか、寇運興は1936年のベルリンオリンピックに国術代表団として参加したメンバーの一人だったのか。 改めて、この代表団のメンバーを確認すると、武術研究院『中国武術史』で…

広東省の省級非物質文化遺産

広東省で非物質文化遺産の第4次リストの代表的継承者が「公示」され、省内の9つの武術団体が、詠春拳の代表的継承者の人選について異議を唱えたという、8月27日付けの南方都市報の記事。ちょっとわかりにくいけれど、第4次リストはすでに2013年11月には公…

吉燦忠『同興公鏢局考』

山西省の平遥(晋中市平遥県)にあった「同興公鏢局」に関する研究書で、昨年、北京で購入していたもの。最近、関羽やら水滸伝に関する本を読んで、山西省周辺のことが気になってみたので読んでみた。 「同興公鏢局」は1855年に設立され、1913年に活動を終え…

焦作猿仙通背拳

you tubeでたまたま見つけた動画。 6分15秒くらいのところから、はじまる型が、陳式太極拳にそっくりなのが面白いと思ったのでとりあえずメモ。動画の後半では動作の解説をしているけれど、「懶扎衣」、「金剛搗碓」などと言っているようにも聞こえる。こ…

『高手在民間』

『高手在民間』というテレビ番組の撮影がスタートし、記者発表が行われたという新華網の記事。 両義点穴神拳、八門拳、崑崙派、陰陽八式、蔵武門礼儀扇、龍吟剣などなど、紹介してゆくことになるであろう流派の名前が聞きなれないものばかりでちょっと面白か…

緑林派など(四川省の伝統武術)

四川省の緑林派拳法の老武術家(杜雲武)がなくなったという、四川在線の記事。 緑林派は、百度で調べてみると、2009年に四川省の非物質文化遺産に認定されている。動作はこんな感じらしい。四川省文化庁のHPで公開されているリストから、四川省の省レベル…

『馬振邦武学集 宗師伝記』

長年、陝西省武術隊の総教練を務め、「オールドスクール」のスーパースター・趙長軍らを育てあげたり、映画『武當』の南山道長をはじめ、役者・武術指導でも活躍し、昨年86歳で亡くなった馬振邦の伝記で、『馬振邦武学集』の第1巻。 (第2巻は『武学筆記』、…

段位制普及と地方拳種の保護

久しぶりに武術運動管理中心・中国武術協会のHPを覗いてみて、二つの記事が目を引いた。一つ目は、2013年末に開催された全国段位制工作会議に関する報道で、各地の官方武術組織のHPにも転載されている。段位制の2014年以降の普及に関しては、学校におけ…

順徳詠春拳が「中国体育非物質文化遺産」に認定

佛山の詠春拳が内輪もめをしているさ中、順徳詠春拳が国レベルの「中国体育非物質文化遺産」として認定されたという、全球功夫網の記事(以下に全文をコピペ)。「中国体育非物質文化遺産」というのは、これまでこのブログでもメモしてきた中国文化部が認定…

ハルビン市の武術

出張でハルビンの中央大街からソフィア聖堂に歩いてゆく途中、たまたま、1920年に設立されたという「徳坤武術館」という看板を目にした。 帰国後、調べてみると、梅花太極蟷螂拳の曹徳坤という人が創った武術館らしい。2005年7月には、曹徳坤生誕110周年…

台湾の武術

台湾のテレビ局が作った、台湾に関するドキュメンタリーを二つyou tubeで発見したのでメモ。いずれも「台湾演義」という同じ番組らしい。※初めてyou tubeの動画を嵌めこんでみた。なんだかページのバランスが悪い気がするけど、仕方ないのかな・・・。1.台湾…

峨眉派武術の「掌門人」?

8月6日と7日に新疆で行われた天山武林大会に関する、成都の「華西都市報」の報道。 このイベントには、各派の代表が、武侠小説よろしく「掌門人」という身分で紹介されたことが話題になっているらしい。各派の掌門人が集う姿は、「中老年コスプレショー」と…

保定市武術協会が八閃翻研究会を設立

保定武術協会が「八閃翻」研究会を設立したという「全球功夫網」の記事。 保定武协成立“八闪翻”研究会 全球功夫网 不系舟 日期:2013年05月13日 点击:1564780 全球功夫网讯 5月11日,保定市武术协会“八闪翻”研究会成立,将对“八闪翻”的传承、发扬将起到积极…

戚家拳

最近、汪国義、陳鐘華著『戚家拳』(湖南科学技術出版社)という本を入手した。 汪国義は、以前にメモした劉杞栄にも師事したことがあるらしいけれど、戚家拳自体の伝承経路についてはこの本の中では明確に記されていなかった。(ただし、斜め読みしただけな…

龔茂富『中国民間武術生存現状及伝播方式研究』

2013年4月に北京で購入(出版は2012年2月)。青城派武術の二つの伝承グループ、すなわち劉綏濱グループと何道君グループを対象に、その技術体系や収入・支出状況、青城山道教とのかかわりを具体的に記しつつ、武術行政における「体制外存在」としての民…

武當派武術の継承者

覃献平氏が湖北省文化庁より、省級無形文化遺産である武當(派)武術の代表的継承者として証書を授与されたという記事。覃献平氏は、趙剣英氏(故人)の息子。趙剣英は太乙五行拳の伝承者で、文化部が定めた国レベルの無形文化財の最初のリストの中で、武當…

江西字門

陝西省武術協会のホームページに、なぜか以下の記事が引用されていた。江西民间传统武术揭秘 http://www.sxwushu.cn/space/?action-viewnews-itemid-782この簡単な記事によると、江西省から広がった伝統流派としては字門拳、硬門拳、法門拳があるという。 も…

湖北省の地方拳種

武術網に、湖北省黄石市に属する「県級市」、大冶市の「土生拳種」である孔門拳についての記事が載っていたのでこれを機会に湖北省の省級非物質文化を調べてみると、これまで3回発表されているリストの中で、武術に関するものは、第1次リストの中に 武穴市の…

吉林省八極拳研究会成立

武術網より、12月1日、長春で吉林省八極拳研究会が成立したという記事。 会長に選出された孫生亭は、譚吉堂、斉徳昭、張継修等の諸師に師事したという。 長春では、孫氏の編による『長春八極拳全集』が最近出版されたばかりのようだ。なぜ、ようやく今この時…

岳暁峰「我看電影《新少林寺》」

ネット上で見つけた記事。もともとは雑誌『少林与太極』に掲載されたものらしい。作者の岳暁峰という人については、検索してもあまり情報が得られず、どういう素性・立場の人かよくわからない。この文章、主張があっちに行ったりこっちに行ったりしてわかり…

安徽省合肥市における心意六合拳、万勝鏢局、周口三傑など

安徽省合肥市における心意六合拳の伝承は、上海からのものと蚌岐市の宋国賓系統のものがあるらしい。 上海系統のものは、盧崇高-徐文忠-張品元(徐、張老師は80年代末に来日した)系統のものと、盧崇高-解興邦-張道福と連なる系統があるようだけど、前者は…

戊子拳、黒虎拳

2011年11月の段位認定で、吉林大学体育学院の孫吉良教授が武術運動管理中心に「8段」を認定された。吉林省内では最高段位にあたるという(吉林大学新聞網)。孫吉良教授には、曲江春、宋恒徳と共著の『黒虎拳』がある。(宋恒徳氏の鴨形拳、虎頭双鈎の動画)…

フォローアップ

過去のメモのいくつかのフォローアップ1.武術の里 「動態管理」(終身制の取り消し)について、武術運動管理中心社会部主任馮宏芳の取材記事。 2.武術のオリンピック競技種目化 以前、高小軍は、華商報のインタビューで2013年が、競技種目化の「命運年」で…

安徽省の伝統武術

以下の記事によると、省レベルの無形文化遺産として、亳州市の晰揚掌、安慶市樅陽県の東郷武術、淮南市の永京拳の三種類があるらしい。いずれも全国的に良く知られている拳種とはいえないけれど、こういう地域に根ざした武術は、今後どうなっていくのか興味…

劉杞栄老師と太空門

太空拳というのは、湖南省の劉杞栄と言う人が創ったものらしい。 劉氏は湖南省体委の初代武術教練で政協委員、かつては抗日第五戦区幹部訓練団などで武術を終えいえていたらしく、太空拳は劉氏が太極拳、形意拳、八卦掌、通臂拳、摔跤、搏撃等のエッセンスを…

2012蘭州国際武術交流大会

2010年4月に設立された蘭州通備武学研究会、確か公式ブログも立ち上がった割りには一向に更新されず、どんな活動をやっているのかわからなかったのだけれど、この7月に蘭州市の体育局、旅游局などが「2012蘭州国際武術交流大会」を開催するにあたり、「支持…

四川省における武術

「武術の里」の関連し、3つの地方における武術普及の取り組みを紹介する記事。 そのうちの二つ目、四川省の取り組み方が面白い。 2010年に就任した峨眉堂・任剛主任のもと、中央の段位制普及の動きに積極的協力や、「8月8日全民健身日活動」を通して省内の…

青島国術館の再建?

青島の武術家たちが、「青島国術館」の再建を検討しているというお話。青島の武術は、1919年、王子平が青島に来て現地の武術家たちと国技学社、のちに中華武術会(このふたつの組織の関係はよくわからない)を創ったのが、社会活動としては先駆的なものだっ…

峨嵋派武術

詳しい経緯はわからないけれど、高野山金剛峰寺、高野山霊宝館、高野山大学の一行29人が峨嵋山で峨嵋武術研究会会長の汪鍵氏らと交流と演武を行ったらしい。百度の汪鍵氏のプロフィールで紹介されているエピソードが面白い。 それによると2009年に、ムエタイ…

済南形意拳

山東省済南師範天橋付属学校で、山東省、済南市の無形文化遺産である「済南形意拳」を取り入れることになったという記事。小学校中学年で試験的に、毎週2回のクラスを行うらしい。武術普及の拠点として「学校」が注目されているけれど、中央・官方は、「標準…

梅山武術と晏西征

晏西征という名前、聞き覚えがあると思ったら、『武林風範』で紹介されていた人だった。それはともかく、梅山武術というのは何だろう。なにか特別な扱いをされているような気がする。 改革開放後初期にはじまった武術学校で、しかも散打でそこそこの成績を残…