中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 。頭の体操なので、たまたま立ち寄られた方は決して鵜呑みにしないこと(これ、肝要)※2015年2月、はてなダイアリーより移行

武術産業発展計画(2019-2025年)

国家体育運動総局以下、14の政府部門の連名で、掲題の計画が発表された。

全文は以下のリンクのとおり。

www.sport.gov.cn

2025年までに、10の賽事(原文は「競賽精品項目」)をつくり、少なくとも5つの専門ブランド(服装や武器)を立ち上げ、武術スターと名師100名を打ち出し、100か所のモデルクラブを作ることが具体的な目標として掲げられている。

賽事としては、例に挙げられているのが「中国武術散打王争覇賽」、「中国武術散打倶楽部超級連賽」、「中国真功夫武術散打百強争覇賽」と、すべて散打がらみのもので、それぞれ賽事としてどんな違いがあるのか、よくわからない。競技武術の例がないのは、やはり表演競技は格闘技のイベントに較べて、産業的な観点からは魅力に乏しいということなのか。

 

段位制については、「専欄4」に、2025年までに全国40%以上の県・区に展開することを目指す、と書かれている。

当初、2011年に段位制が試行期間を経て立ち上がったときは、さらに数年の試行を経つつ、2021年から2023年の間に、国内および海外で基本的に普及させるという青写真が描かれていたけれど(「段位制普及推広十年規画」)、いまだ中国国内にも十分に浸透していない様子が伺える。

段位制の海外普及については、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語アラビア語の教材を整備してゆくと書かれている。ロシアや韓国、日本はあまりターゲットと捉えられていないのかな。

 

とりあえず、メモ。

 

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