段位制いろいろ2 少林武術段位
SNSで、少し前に、香港で七星蟷螂拳の李錦榮老師が登封少林武術協会から少林武術九段に認定されたという記事が流れてきた。
公式ウェブサイトの説明によると、「中国少林武術協会」とは、河南省登封市少林武術協会、嵩山少林同門の支持、登封市体育局、文化局などの関係機関の指導のもと、香港の少林弟子が設立した団体で、「段位訓練課程」による指導を行なっているらしい。
河南省登封市少林武術協會、嵩山少林同門的支持下,在登封市體育局、文化局等有關單位的指導下,由香港少林弟子發起成立。藉助段位訓練課程,培養香港青少年尊師愛友、團結互助、自律自守、自信自尊的良好品格,讓香港青少年了解中國體育文化的精博內涵,加強對祖國的認同感和歸屬感及對香港未來發展的使命感
その「段位訓練課程」の中身は、以下リンクのとおり。大陸で推進されている、いわゆる「中国武術段位制」とは少し違う気がする。少なくとも、「中国武術段位制」においては、2017年4月の高段位認定以降、新たな認定が行われたという情報はまだ発表されていない。
chineseshaolinwushuassociation.com
〇「中国武術段位制」の段位認定者(2016年と2017年)
少林寺の周辺にあまたある武術学校のカリキュラムは、何に基づいているんだろう。少なくとも登封市においては、この「段位訓練課程」が導入されていたりするんだろうか。
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「少林寺」 との関係で、最近気になったニュース。
「英語圏の人々の間で認知度の高い中国語のワードトップ10は、少林、陰陽、元、故宮、ニーハオ、武術、気、気功、人民元、麻雀」とのことで、トップ10の仲に、少林、武術、気、気功と、武術関係のワードが四つも入っていることにおどろかされる。
カンフーでも、クンフーでもなく、「武術」がはいっているというのは、ちょっと意外。