以下のニュースのなかで、馬志堅は「世界功夫武術段位制総会」の主席だとかいてあったので、そういう組織・段位認定のしくみがあるのかと思って調べてみた。
段位は一段から十段まである模様。あまり更新されていないようなので、いつの時点のものかわからないけれど、段位保持者のリストもウェブサイト上に公表されている。
最上位の師範十段 (Level 10)の名簿の真ん中の列に呉彬(中国)とあるの、はジェット・ リーを育てた呉彬のことだと思われる。すぐその下にはラウ・カーリョンの名前も見える。
◎陳秀中会長(十段)
◎呉彬(十段)
◎ラウ・カーリョン(十段)
一番右の列で黄加達とあるのは、映画「少林寺への道」に出ていたカーター・ワンのことだろう。ほかにも、「終身成就奨」のリストのなかに、映画スターとして陳觀泰の名前も見える。
ミーハー的な人物だけとりあげてしまったけれど、ほかにも香港や米州の華僑の師範が多く認定されている様子。
ウエブサイトでは2007年以降の活動内容が記されていないけれど、2015年12月には、第9回武林盛会が開催されているらしい。
◎大聖劈掛門李飛標國術體育會のfacebookページから第9回武林盛会の写真
第十段と第九段の名前だけ貼り付けておく。
◎第十段
陳秀中(加拿大) 江北山(羅省) 陳國偉(巴西)
李錦榮(香港) 吳彬 (中國) 梁守渝 (溫可華)
馬金雄(多倫多) 劉家良(香港) 潘城 (香港)
勵光明(美國) 伍偉康(紐約) 鄭榮 (香港)
杜深 萬榮佳(香港) 羅威強(香港)
馬偉正(卡加里) 李紹雄(佛羅里達) 周強 (香港)
黃碧海(溫哥華) 鄭寶林(香港) 黄加達 (香港)
劉標 (香港) 李海球(美國) 林汝滔(溫可華)
譚鴻勳(紐西蘭)馬志堅 李潤添
Tat-Mau Wong(USA) 何敏駒 梁偉才(中國肇慶)
Laurie Lowe ( Canada) 張煒焜 (加拿大)
陸廣生 ( 新西蘭 ) 劉勁錚 孫滿長 (中國)郭志明
曾昭榮(香港) 張國華 甘家康
李錦榮(香港) 吳彬 (中國) 梁守渝 (溫可華)
馬金雄(多倫多) 劉家良(香港) 潘城 (香港)
勵光明(美國) 伍偉康(紐約) 鄭榮 (香港)
杜深 萬榮佳(香港) 羅威強(香港)
馬偉正(卡加里) 李紹雄(佛羅里達) 周強 (香港)
黃碧海(溫哥華) 鄭寶林(香港) 黄加達 (香港)
劉標 (香港) 李海球(美國) 林汝滔(溫可華)
譚鴻勳(紐西蘭)馬志堅 李潤添
Tat-Mau Wong(USA) 何敏駒 梁偉才(中國肇慶)
Laurie Lowe ( Canada) 張煒焜 (加拿大)
陸廣生 ( 新西蘭 ) 劉勁錚 孫滿長 (中國)郭志明
曾昭榮(香港) 張國華 甘家康
◎第九段
陳少川(香港) 冼林沃(香港) 孫長立(中國)
鄭永輝(紐西蘭) 冼灝英(香港) 陶羽 (香港)
伍紹華(芝加哥) 潘榮海(香港) 吳仕麒(香港)
史佩倫 楊釗鳴(香港) 李潤添(香港)朱兆基(香港)
鄭永輝(紐西蘭) 冼灝英(香港) 陶羽 (香港)
伍紹華(芝加哥) 潘榮海(香港) 吳仕麒(香港)
史佩倫 楊釗鳴(香港) 李潤添(香港)朱兆基(香港)
袁志明(加拿大) 孫德龍(中國山東)薛绵本(中國)
趙春德(新加坡) 謝炎順(新加坡)楊順德(馬來西亞)
麥顯輝(美國) 黃志偉(香港)竇漢東 劉雄鳴(澳門)
何海林(中國) 李婉瓊(香港) 王群 甘家康(中國)
鄭素霞(香港) 余炳文 畢寶信 劉全安 Victor Kim (USA)
林國明 許其英 (中國) 陳佩謙 何滌燦 劉顯華 (中國) 葉建倫
LAURIE LOWE 李薔薇 ( 新西蘭 ) 何秀永 鄧東榮 李孝全
Tang Tung Wing ( GREECE) Jon Fung ( CANADA) 鐘志武
何滌燦 林國明 震振球 關潤雄 梁國華 王嘉恩 袁兆球 胡延昭
張發威 李葵光
張發威 李葵光
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・・・と調べているうちに、華夏国際武術連盟の「武術世界」というサイトに、もう一つ「国際武術段位制」なるものが紹介されているのに気がついた。国際武術段位は、一段から九段まであるらしい。ご丁寧に、中国武術協会認定の段位制との違いの解説ページまである。
同サイト内の記事に、 2016年の5月に北京で審査を行うという記事が出ており、審査方法も詳しく紹介されている。予定通り開催されているとすると、結果の報道があってよさそうだけれど、同じ日程で北京で開催された別のイベントの記事はあっても、この段位審査についての記事が見つけられない。
その他、同サイト内には、国際武術文化研究院の名義で授与された、国際武術教練や、武術師、国際武術文化伝承人のリストがある。
あとでサイト内でキーワードで検索できるように、国際武術文化伝承人の名前を貼り付けておく。
第一次リスト
天津霍文学(八極拳)、河北丁新民(武式太極拳)、甘粛李森林(西棍)、広州李新華(龍形太極拳)、河北郭鉄良(通臂拳)、湖南馬俊祥(苗刀)、広東甘水全(洪拳)、山東黄凌魁(文聖拳)、吉林馬秀芝(八卦掌)、湖南龍家雄(鬼谷神功)、湖南陳土送(瑶王武術)、重慶黄先友(混元太極拳)、山東魏続福(佛漢拳)、貴州趙祥麟(楊式太極拳)、広東陳秋生(陳式太極拳)
第二次リスト
新疆頼宝珊、北京白義海、吉林沈延光、江蘇葛瑞麟、甘粛雷多倉、雲南桂翠艶、内蒙古蘇和、新疆張静、貴州牟貴萍、広東関亜麗、黒龍江王洪武、湖北蔡光際、浙江李立奇、山東劉新敬、河北翟雲嶺、福建曾建凯、江西左敏、山東靳宗福、広東陳紹南、貴州李沅彪
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世界的な趨勢として、今後は競技武術層を中心に中国武術協会認定の「段位制」 が広がってゆくのだろう。ただ、そういう標準化したものはなくて、個人商店や専門店的なものが好みの客もいるだろうし、伝統流派も引き続き世界各地で受け継がれてゆくのだろう。そうであってほしい。