古典技法の復元に関するシンポジウム
気が付かなかったけれど、2017年の6月に、北京体育大学で、『紀效新書』「拳経捷要篇」に書かれた技法の復元に関するシンポジウムが開かれていた模様。
記事から、シンポジウムには通背纏拳の陳国鎖、心意六合拳の沈錦康、翻子拳の靳万発、太乙金剛拳の羅銀山らが参加していたことがわかる。
記事の最後に、シンポジウムでは、戚継光の三十二勢拳法を「初歩的に復元した」と書いてあるけれど、どのように復元されたのか、ぜひ動画のかたちで公開してほしいと思う。
以下、上記四人の老師についての参考情報をメモ。
あまり共通点が感じられないけれど、噛みあった議論ができたのだろうか。
〇陳国鎖
関連する過去メモ2つ
この動画の最後のほうで、ちらっと通背纏拳を演じている。
〇靳万発
以下の動画のようなVCDを1枚は買ったはず。
〇羅銀山
〇沈錦康
沈錦康の心意六合拳は盧崇高の系統のものらしい。
関連して、安徽省合肥市の心意六合拳についての過去メモ。(沈錦康自身は主に嘉興で伝承しているよう。)
失伝した技法の、いわゆる「復元」については「元部流のブログ」の記事も参考になる。
「復元というのは、どんなに緻密に行っても、それは一つの仮説である。」というのは本当にその通りだと思うし、「復元」はいうに及ばず、「これが〇〇老師のオリジナルの技法であり、自分だけが真伝を受け継いでいる」といった類の主張すべてに当てはまると思う。