ジャック・ジョンソン、陳漢強、日本武術視察団(1930)など
SNSでシルベスター・スタローンが、黒人初のボクシングのヘビー級王者、ジャック・ジョンソンの映画を撮るというニュースが流れてきた。
その後、しばらくして、ジャック・ジョンソンが戴冠したことは、人種差別に苦しむ当時のオーストラリアの華僑たちに希望を与えたという記事が流れてきた。当時の華字新聞の一面に取り上げられたらしい。
広東出身でオーストラリアに渡った陳漢強がボクシングで全奥チャンピオン(羽量級と言うのはフェザー級のこと?)になったのも、そういう現地華人のボクシングに対する認識の中で考えると面白い。その陳漢強が20年代に上海にきて精武体育会でボクシングを教えたことは以前にメモした。
1930年、中央国術館が日本に武術視察団を派遣しているけれど、唐豪による報告書の筆頭にでてくるのは柔道でも剣道でもなく拳撃(ボクシング)で、ボクシングの歴史から日本における普及の状況までかなり詳細に取り上げられている。
〇ネットでひろった「統一国術月刊」1934年第1巻第1期より
ボクシングに続いて、相撲、柔道が紹介されている。続く第2期で剣道についての紹介がある。その後も、刺槍、弓道、唐手術、護身術と続いているはずだけれど、現在のところ入手できたのはその二つのみ。
〇ジャック・ジョンソンのドキュメンタリー
スタローン監督の映画も完成したら観てみたい。