インタビュー数件
トップランナーたち・・・、とっていいのかどうかわからないけれど、最近目に付いたインタビューや個人に取材した記事と周辺情報。
1.馬文国(西安体育学院武術系主任)
「拳種」の形式をとって発展してきた中国の武術の中には、単純な勝負と技法には納まりきらない多くのものが含まれており、今後もそれを守って行く責任があると述べる。
2.徐紀
徐紀は、中国武術とほかの格闘技を区別する、中国武術の「DNA」として、「内運外動」を挙げる。(このインタビューはまだ続きがあるらしい。)以前に別の動画でも語っていたのと同じで、内外兼修であってはじめて中国武術であるという観点。
過去の世代が残してきた武術を、現代人がわかる形に整理しなおして伝えてゆくのが自分たちの役割だと述べる。
■インタビューは9つのパートにわかれているようで、まだ最初の二つしか公開されていない
3.劉清華 什刹海体育運動学校のコーチ(正式な肩書き未確認)
90年代の競技武術界の第一人者であり、現在は指導者としての立場から、基礎の大切さを説く。柔靭性向上のため、寝るときも足を縛って(どのような状態なのか、具体的にはよくわからない)いたことなど厳しい年少時代の思い出をさらりと語っているほか、動作の「含意」を理解することで、攻防意識が身法として現れると指摘している。
4.龔茂富(成都体育学院武術系搏撃教研究室主任)
オリンピック競技種目化を目指した競技化の道を進むなかで中国武術は多くのものを失っていると述べる。民間武術の存続については比較的楽観的なようで、民間武術流派にとっての課題は現代社会にいかに適応するかである、と述べる。
この人の著作『中国民間武術生存現状及伝播方式研究』は面白かった。
質問に答える形で、注目すべき研究者の名前をあげている。
そこで彼が名前を挙げたのは馬明達、邱丕相、戴国斌、程大力の4名。馬、邱は大御所、程が次の世代で、戴はさらにそれに継ぐ、といった感じだろうか。