中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 ※2015年2月、はてなダイアリーより移行

「一校一拳」 武術進校園3

最近、教育部が、重点的に支援する七つのスポーツ種目・七大学校体育種目をリスアップし、そのなかの二番目に武術がとりあげられた、というような話があり、各種の武術団体が一斉に色めき立っているように見える。たとえばこの記事(リンク)。

調べてみると、教育部のウェブサイトにこのような文章(リンク)にたどりついた。いつ発表されたものか正確にはわからないけれど、ページのアドレスは2015年1月になっている。ただ、この文章では、武術はサッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上競技、水泳に次いで6番目に並んでいるので、噂として出回っていることと若干ずれているようにも見え、七大学校体育種目云々の真偽はまだよくわからない。

学校体育における武術の導入ということでは、数年前から「武術進校園」というスローガンのもとに、小中学生向けの普及用の型が発表されたりしている。今回調べてみてわかったけれど、2013年9月には、全国学校体育武術連盟が成立し、上海体育学院内に事務局が設置されている(全球功夫網の、設立記念大会の記事)。

学校体育武術連盟は、お膝元の上海において、引用した教育部の文章にもある「一校一品」をもじった「一校一拳」をかかげたとりくみなどをしてきているらしい(「一校一品」自体、日本の「一村一品」のパクリのような気も)。

 全国学校体育武術連盟の初代主席・上海市体育局副局長で「一校一拳」運動の提唱者である趙光聖が執筆者に名を連ねる天津体育学院学報の「回帰原点的反思 中小学武術教学務実推進研究」という文章(王暁晨・趙光聖・張峰の共同執筆)は、中小学校の学校体育における武術の普及状況を、「一つも評価できる点がない(一無是処)」と厳しく批判しつつ、何を、誰が、どうやって教えるのか、という点に絞って改善を提案していて参考になる。中華人民共和国における武術運動は、一部のプロのための競技スポーツとしてスタートしたものであること、そのために競技以外の文化的側面にあまり注意が払われないで、ただレベルに応じた型や基本を反復練習することに重点が置かれた体系が作られ、それが学校体育の現場にも持ち込まれてしまったこと、「段位制」は「練打結合」を提唱してその改善をはかったけれど、担い手不足で普及が進まないことなどを指摘しつつ、限られた学校体育の授業時間においては、ある型の手順や技の使い方を覚えさせて終わりにするよりも、古典哲学や美学、軍事学、医学、倫理学にも通じる優秀な文化遺産として武術を認識させることに重点をおくべきだとしている。

 上海の関係者に取材した以下の記事でも、単純な反復練習が中心になってしまう武術の学習において、児童の興味をどう持続させるかという点や、教員の確保が依然として課題だとしている。教員の確保については、過渡期の措置として、一般社会の武術団体と連携してはどうか、といった提案もされている。

 この記事でも「一校一拳」に触れられているけれど、「一校一拳」はそもそも段位制の普及や「標準化」推進という、武術運動管理中心の年来の目論見からはだいぶ後退している気もする。ただ、各地の伝統武術を継承しつつ、教育にも活かすという点では、より実効性がありそうだ。

 

上海部分中小学引入武术课 但全面普及任重而道远
http://sports.online.sh.cn 2015-03-31 13:35 [来源]:上海热线
 

今年两会期间,“武术进校园”这一话题再次被委员们提起,教育部近期也列出七项国家重点扶持体育项目,同时也是七大校园教育运动项目,武术被列入其中,位居第二位。记者调查了解到,目前上海已有部分中小学引入了武术课,但武术要在中小学全面普及,依旧任重而道远。

    习武可了解身体智慧

    一提起武术,不少人脑海中会浮现出刀光剑影,飞檐走壁的影视画面,他们会觉得武术高深莫测。

     “武术作为一种健身方法,有很多动作融入在广播体操中,可以说武术离我们并不遥远。”著名社会学家、复旦大学教授顾晓鸣指出,“武术不是简单的健身操,它 代表着中国哲理,讲究修身养性,有自己的‘武道’。” 顾晓鸣认为,只有与中国哲学、身体美学结合在一起,武术才有用,“学生们学了可以理解自己身体的感知,了解自己的身体智慧,提高身体认识。“

     上海体育学院武术系副教授王三表示,“武术是中国传统文化的代表之一,武术所崇尚的刚健有为、自强不息的精神也可以通过学校开展武术项目进行传承。”

    “武术不仅可以增强孩子的体质,还能提高孩子的思维能力。”咏春拳世界锦标赛60公斤级冠军、上海俊咏堂总教练吴俊辉接受采访时表示,他的教练团队从 2013年开始,在黄浦区的四所中小学开始教授咏春拳课程。“学校把咏春拳作为一项特色,但受益方还是学生,不少家长反映,孩子学了咏春之后,变得懂事 了,以前喜欢打架的学生也学会了克制。”

    “武术进校园”的尴尬然

     而武术进校园这一项目在推广时还是遇到了不少尴尬。

    中小学教育资源有限,武术进校园其实是学校的体育课多了一个品种。大部分中小学还不能做到让学生选修不同品种的体育课,因此,往往只能引入一种作为尝试。 师资力量不足也成为困扰武术进校园的难题。今年刚升入初二的学生石静表示自己对中国武术很感兴趣,“虽然学习任务很重,但我真的希望学校开设武术课,可体 育老师不是学武术的,他没法教。”

    此外,如何让学生持续对武术保持强烈兴趣也成为老师们常思考的问题。以咏春拳举例,不少学生刚学的时候,会非常感兴趣,但随着时间的推移,有很多动作需要 反复练习,有的学生就慢慢失去了兴趣。吴俊辉说,“我们在制定教材的时候有考虑到这一点,所以我们的上课内容非常丰富,有对练,有咏春操,有木人桩,让学 生们觉得一点都不枯燥。经过一学年的积累,我们又改进了教材,新的教材更加细致,中学有中学的教材,小学有小学的教材,这样也更利于我们全国各地的教练规 范教学。”

 过渡阶段可吸引社会资源

     “学校可以把武术列为校本课程,由学校解决师资力量等问题。”顾俊说,“学什么拳种,学多长时间,怎么找老师,均由学校自行解决。品种可以多一点,如果学生感兴趣,就去拳馆继续学。”

    “武术进校园是一个非常好的建议,需要得到全社会的重视。”顾晓鸣呼吁道,“在过渡时期,可以引入社会资源。” “武术进校园是以学校为平台,促进文化发展。上海体育学院按照教育部的要求,制定出‘一校一拳、塑造融合’的武术推广方案。学校在选择武术种类上,强调区 域性和地域性,比如广东的学校可以学习南拳等。”王三在接受采访时说,“上海的中小学推广武术的情况不错,发展很快。”

    对于目前武术进校园出现的某些问题,王三指出,“学校要找到合理的发展模式,现阶段可以通过当地武术团体解决师资问题。社会团体在学校进行推广性教学,学生若感兴趣,可以到社会上进行延伸学习。”

    对此,俊咏堂总教练吴俊辉也表示,“推广武术,让学生内外兼修,传承中国民族文化,是我们习武之人的责任,我们教练团队会继续配合各个学校,把武术推广好。”

http://sports.online.sh.cn/sports/gb/content/2015-03/31/content_7343761.htm