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中国武術雑記帳 by zigzagmax

当世中国武術事情、中国武術史、体育史やその周辺に関する極私的備忘録・妄想と頭の体操 ※2015年2月、はてなダイアリーより移行

張山の語る中華人民共和国の武術

北京体育学院の武術系を卒業し1965年に国家体育運動委員会の武術処に配属された張山の『武林春秋』は2012年に人民体育出版社から出版されている。 zigzagmax.hatenablog.com 600ページにも及ぶ大著のようで、とても興味があるのだけれど、いまだ入手する機会…

張宝瑞編『北京武林軼事』

1989年から1990年にかけて、北京体育学院に留学中に、何となく買った本。当時はこんな本を読む語学力などなかったものの、たまたま部屋に遊びに来てくれた担任の呂先生が「おっ、いい本読んでるじゃないか」といってくれたのがうれしくて、留学時代の思い出…

気になる新作映画たち

ネットでニュース等がながれてきて、ちょっと気になる映画をまとめてメモ。 1. Birth of the Dragon www.excite.co.jp 確かに予告編でも白人青年の存在が目立つ気がする。 www.youtube.com 2.鉄道飛虎 ジャッキー・チェンが「抗日もの」に出演ということで話…

アベンジャーズ、ジャスティスリーグと百八星

マーベル・コミックのヒーローたちが数年前からアベンジャーズという形で集結しはじめているけれど、もう一方の雄、DCコミックのヒーローたちもジャスティス・リーグという形で集結しはじめている(コミックの世界ではとうの昔に集結しているらしく、映画で…

『スペシャルID 特殊身分』

少し前のある晩、ケーブルテレビの番組表を見ていたら、ドニー・イェン主演の掲題の作品がまもなく放送されるタイミングだったので、特に期待もせず鑑賞してみた。 ◎日本公開時の予告編 www.youtube.com 『インファナル・アフェア』ばりに、ドニー・イェンが…

ムーランカンフー、湖北省の非物質文化遺産

国家体育運動総局のウェブサイトに「木蘭武術」についての記事(最後に全文をコピペ)が載っていたので、メモ。 この記事で敢えて「木蘭「武術」」という言い方をしている理由がよくわからないけれど、インターネット上には「木蘭」の名前を冠したものに「木…

80年代の大陸発功夫女明星

孫建明主演『峡江疑影(邦題:三峡必殺拳)』を久しぶりに見て、孫建明演じる林傑に命を救われて好意を抱く小翠役を演じていた王秀萍が気になったので調べてみたら、この人も北京武術チームの出身だった。 王秀萍は、これまた北京武術チーム出身で、『三峡必…

陳白塵撰述・佐藤公彦訳『黒旗軍 十九世紀中国の農民戦争』

以前から気になっていた掲題の本の、図書館除籍本がアマゾンで安く売られていたので購入してみた。 黒旗軍―19世紀中国の農民戦争 (研文選書) 作者: 陳白塵,佐藤公彦 出版社/メーカー: 研文出版 発売日: 1987/10 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含…

2016年全国武術協会主席秘書長会議など

旧正月に伴う大型連休は、国内の活動がストップするせいだろうか、今年も中国以外での諸外国における武術を報道する記事が目立った。 ◎レバノン 現地で十年以上武術を教えている陳朝陽についての報道。陳朝陽は滄州出身で、劉述来(武林百傑)の教え子と紹介…

『黒帯ドラゴン(Black Belt Jones)』など

2015年の秋、掲題の作品が、長らくDVD化されていない幻の作品というふれこみでケーブルテレビで放送されたので観てみた。主演は『燃えよドラゴン』でアフロ空手家を演じたジム・ケリー、監督も『燃えドラ』と同じロバート・クローズ。『燃えドラ』(しつ…

ペマ・ツェテン『五色の矢』

東京外国語大学で行なわれた掲題の映画の上映会に行ってきた。 チベット文学と映画制作の現在: ペマ・ツェテン監督『五色の矢』上映会 東京フィルメックスで同監督の最新作『タルロ』が上映されるにあたり、昨年監督した作品を上映したいということで実現し…

「洋人大力士」たち

ドニー・イェンの人気シリーズ『イップマン』のシリーズ第3作の予告編がちらほらと流れてくるようになった。今回は、マイク・タイソンと戦うらしい。 www.youtube.com 娯楽映画のこのシリーズで、史実との整合性とかを求めるのは野暮だけれど、イップマンに…

CCTVドキュメンタリー『破譯達摩神功』、「健身気功・易筋経」など

「破譯達摩神功」は、youtubeで見つけた易筋経に関するCCTVのドキュメンタリー。国家体育運動総局の健身気功管理中心による、「健身気功・易筋経」の編纂・臨床試験(?)の過程なども紹介されていてなかなか興味深かった(注)。 www.youtube.com この…

青面金剛、大魔神、緊那羅など

youtubeの動画で映画「大魔神」シリーズのクライマックスシーンをたまたま見ていて、大魔神の顔が青だったり緑であることに気がついた。倭寇と闘った少林僧が、その信仰から、顔を青く塗っていたということを思い出して、何かのヒントになるかもしれないと大…

知野二郎『香港クンフー映画評論集 龍熱大全』

地元図書館の、たまにしか行かない分館で発見し、読了。こんな素敵な本がおいてあるなんて、わが地元の図書館もなかなか捨てたもんじゃないなあ。だれかマニアが住んでるんだろうか。 龍熱大全 - 香港クンフー映画評論集 作者: 知野二郎 出版社/メーカー: ぴ…

徐皓峰『武士会』

この夏中国で公開されたチェン・カイコーの『道士下山』の原作者であり、自身がメガホンをとった『師父』の公開も近い徐皓峰の小説。 主人公は、李存義をモデルにした形意拳家の李尊吾で、義和団事件に関連して、天津の民間宗教のリーダー・金刀聖母(黄蓮聖…

黄河大侠

7月5日の深夜、フェイスブックのタイムラインに于承恵の訃報が流れてきた。日本にブルース・リー、ジャッキー・チェンにつぐ第三次カンフーブームをもたらした映画『少林寺』で、仇役をつとめ、つづく『少林寺2』ではヒロインのお父さん役、『阿羅漢』で…

キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー

GWにDVDで鑑賞。武術指導のユェン・ウーピンとキアヌ・リーブスは、一世を風靡した『マトリックス』以来の縁らしく、主演のタイガー・チェンは、ユェン・ウーピンのアクションチームの一員らしい。ストーリーはきわめてわかりやすくて、流派の総本山を再開発…

『駱駝客』

ネット上でたまたま見つけた映画。公開は2012年らしい。 新疆で駱駝を使って貨物の輸送を請け負う「駱駝客」たちの姿を描いたもの。駱駝客たちの娯楽は摔角と酒で、使用する武器は弓、ということで、摔角や弓に興じるシーンがときどき出てくる。摔角のシーン…

『忠烈図』

少し前に購入していた、台湾製のキン・フー監督ボックスセットから、『忠烈図』を鑑賞。戚継光と並んで抗倭将軍として名高い兪大猷が主人公で、サモ・ハン・キンポー演じる倭寇の棟梁(博多津)のグループとの戦いを描いた作品。 以前に読んだ、キン・フー監…

『ジャッジ・アーチャー (箭士柳白猿)』

2014東京・中国映画週間で鑑賞。上映の前に、映画週間全体のオープニングセレモニーがあり、それに引き続いて、監督であり原作者・武術指導の徐皓峰と主演の宋洋によるトーク(時間の関係で、それぞれに一つ質問をしただけ)があった。仕事の関係でオープニ…

『Iron and Silk』

『American Shaolin』について、アメリカの友人に読んだことがあるかたずねてみたら、感想とあわせて、こういう本もあるよ、ということで教えてもらったのが『Iron and Silk』。作者のMark Salzmanが1982年から1984年に英語教師として長沙に滞在し、潘清福か…

『吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー』

JCOMでやっていた本作をはじめて鑑賞。それまでの武侠映画に、徒手空拳によるアクションという新境地を開拓したと評される本作。ストーリー的にはきわめてシンプルで、「師匠を殺された主人公が修行して強くなって仇をうつ」(24字)、というもの。アクショ…

『馬振邦武学集 宗師伝記』

長年、陝西省武術隊の総教練を務め、「オールドスクール」のスーパースター・趙長軍らを育てあげたり、映画『武當』の南山道長をはじめ、役者・武術指導でも活躍し、昨年86歳で亡くなった馬振邦の伝記で、『馬振邦武学集』の第1巻。 (第2巻は『武学筆記』、…

『ロスト・イン・タイ』、『蔡李佛拳』など

3連休3日目、中国出張で買ったコメディ映画『ロスト・イン・タイ』(2012年の大ヒット作で、2013東京/沖縄・中国映画週間でも上映)を鑑賞。主演の3人のうちの、王宝強、どこかで見たことあるなあと思ったら、嵩山少林寺の在家弟子(俗家弟子)で、映画…

 ジェット・リーの娘がアイドルグループに加入?

あんまり興味がないので、全文の引用は避けるけれど、最近、レコードチャイナが「ジェット・リー、長女のSNH48入りを応援、メンバー選考委員の可能性も」という記事を配信した。娘というのは、現在の奥さんとの子供ではなく、前妻で元・北京武術チームの同僚…

『倭寇的踪跡』

徐浩峰監督、主演は『黄河大侠』の于承恵。内山書店にもDVDを売っていて気になっていたのを、北京で入手。監督の徐浩峰は、実は数年前に話題になった、形意拳家・李仲軒が民国時代の天津の武術界のことを回想する『逝去的武林』で李仲軒の口述の整理をし…

劉文兵『中国映画の熱狂的黄金期――改革開放時代における大衆文化のうねり』

新書『中国10億人の日本映画熱愛史』などでおなじみの劉文兵氏の新著。新中国におけるカンフー映画の先駆は、劉暁慶主演、1980年公開の『ミステリー仏陀』(原題『神秘的大仏』未見)というのは知らなかった。大陸におけるカンフー映画は、香港と大陸の合…

甄子丹『問・丹心』

甄子丹(ドニー・イェン)の自伝。 最近「武侠」(「捜査官X」)を観て、そういえば1月の中国出張のとき、広州の空港で買っていたことを思い出して読んでみた。幼少の頃の母との武術修行のことや、北京での武術修行のことが詳しく書かれているのかと思った…

『武侠』(邦題:『捜査官X』)

ドニー・イェン演じる主人公の劉金喜は、七十二地煞の一員として、過去に暴虐の限りを尽くしたものの、いまは過去の身分を隠して雲南省の片田舎で暮らしている。だが、村で起きたある事件がきっかけで過去の経歴が疑われることになる。金城武が演じる捜査官…